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チェア図鑑
オフィスチェアの「仕様の細部」がわかる比較図鑑

身長150cm台の机・椅子の高さ|70cm机で肩が上がる人の合わせ方

書き手: しゃん(ミーアキャット) 公開: 2026-08-01 更新: 2026-08-01

図鑑 No.004

身長150cm台の机・椅子高さ早見表

  • 70cm机は、身長150cm台では計算上約4〜8cm高くなりやすい。肩か足が、その差を無理に埋めている
  • 目安は机 約62.5〜66cm・座面 約37.5〜40cm(身長×1/4と×1/6の計算値)
  • 70cm固定机なら、肩が上がらない高さまで椅子を上げて、浮いた足を足置きで支えるのが第一候補
机に向かうと肩が上がる人椅子を上げると足が浮く150cm台の人家族と机を共用している人いまの机と椅子で肩・肘・足元に違和感がない人

机に合わせて椅子を上げると、足が浮く。足を床につけようと椅子を下げると、今度は肩が上がる。身長150cm台でこの状態になっているなら、姿勢のせいではありません。

身長から計算した机の高さの目安は約62.5〜66cm。市販品に多い70cmの机とは、計算上約4〜8cmの差があります。その差を、あなたの肩か足がずっと埋めているわけです。

この記事では、身長別の目安と30秒の確認方法を先に出して、そのあと「机を動かせるか」で直し方を分けます。読み終わる頃には、次に測る場所が1か所に決まります。

先に結論——150cm台の目安と、直し方

  • 机を変えられない(70cm固定) → 肩が上がらない高さまで椅子を上げて、浮いた足を足置きで支える。→ 足置き4つの比較へ
  • 机を下げられる → 先に足が安定する座面(約37.5〜40cm)を決めて、そこに机を合わせる。→ 40cmを切る椅子3選へ

目安の数字は、この下です。家具メーカー各社(サンワサプライ・コクヨ系列など)が公開している式は、ほぼ共通です。

  • 椅子の座面の高さ = 身長 × 1/4
  • 机と座面の高さの差(差尺・さじゃく) = 身長 × 1/6
  • 机の高さ = 座面の高さ + 差尺
身長座面の高さの目安机の高さの目安
150cm約37.5cm約62.5cm
152cm約38cm約63.5cm
155cm約39cm約65cm
158cm約39.5cm約66cm
159cm約40cm約66cm

※表は身長から計算した「調整を始めるための初期値」です。履き物・座面の沈み込み・脚の長さで変わるので、最後は下の30秒確認で合わせてください。

サンワサプライの資料も「身長155cmの方に合う机は約65cmで、一般的な70cmの机ではやや高すぎる」と説明しています。

30秒で確認——机と椅子、どちらが合っていないか

1. 椅子に深く座り、肩の力を抜く

2. キーボードに手を置き、肘が自然に曲がる高さまで椅子を上げ下げする

3. その状態で、足の裏が床につくか見る

4. 足が浮いていたら、足の裏と床のすき間を測る

肘が合って足も着くなら、いまの机でOK。肘を合わせると足が浮くなら、下の直し方へ。

70cmの机を変えられない人は——椅子を「上げて」、足置きで支える

会社の机・家族共用・賃貸で机を替えられない場合の第一候補です。椅子を下げてはいけません。下げると机と肘の差がさらに開いて、肩が上がります。順番は逆で、肩が上がらない高さまで椅子を上げて、それで浮いた足を足置き(フットレスト)で支えます。

70cmの机に肘を合わせると、椅子の座面はこのくらいになります。

身長70cm机に合わせた座面の高さ(計算値)足元に生じる差の目安
150cm約45cm約7.5cm
152cm約44.5cm約6.5〜7cm
155cm約44cm約5.5cm
158cm約44cm約4cm

これが「椅子を上げると足が浮く」の正体です。実際に何cmの足置きが要るかは、椅子を合わせたあとで足の裏と床のすき間を測って決めてください。その次は、使った人の声108件を読んで足置き4つを比べた記事へどうぞ。

→ 70cmの机に合わせる足置き(フットレスト)4つの比較へ

机を下げられる人は——先に座面、あとから机

机の高さを変えられるなら、順番は「先に足、あとから机」です。足の裏が床に着いて、ひざが無理なく曲がる座面の高さを先に決め、そこに肘が合う高さまで机を下げます。

このとき、いまの椅子の座面が40cm前後まで下がらないと足が安定しません。売れ筋のオフィスチェア6脚を公式仕様で調べたところ、一番低くしても座面41.0cm以上でした(2026年7月31日時点・姉妹記事調べ)。座面の低さをうたう現行モデルまで広げた19種類でも、40cmを切れたのは3脚だけ。椅子ごと替えるなら、「低さ」で探して選ぶ必要があります。

→ 一番低くして40cmを切るオフィスチェア3選へ

すでに候補の椅子がある人は、売れ筋6脚の最低座面高をまとめて確認できます。

→ 売れ筋オフィスチェア6脚は150cm台でも足が届くか

低い椅子「だけ」では、70cmの机は直らない

大事な注意をひとつ。座面が低い椅子は、足を床に着けるには役立ちますが、70cmの机をそのまま使うなら逆効果です。座面を下げるほど机との差が開いて、肩が上がります。低い椅子が向いているのは、机も62〜66cm前後まで下げられる人。机が固定なら、上の「椅子を上げて足置き」が正解です。

昇降デスクは「最低の天板高さ」で選ぶ

机ごと替えるなら、電動昇降デスクという手もあります。ここに落とし穴がひとつ。安い昇降デスクは、低く下がらないことがあります。たとえばFlexiSpotの入門機EF1の公式昇降範囲は69.5〜112cm(天板厚は含まず)。天板を載せると71cm超になり、150cm台の目安(約62.5〜66cm)に届きません。同社のE7は昇降範囲58〜123cmなので、厚さ2cmの天板なら最低約60cmから使えます(いずれも公式仕様・2026年8月1日確認)。値段より先に「机の面をどこまで下げられるか」を確認してください(昇降デスクどうしの比較記事は、このサイトではまだ作っていません。作ったらここから案内します)。

家族で机を共用している場合

70cmの固定机を150cm台と170cm台で共用するなら、170cm台の人は普通に椅子を合わせ、150cm台の人が「椅子を上げる+足置き」で合わせるのが現実的です。椅子と足置きは1人分ずつ用意できますが、机の高さは1つしか選べないからです。毎日高さを変えるなら、位置を記憶できる昇降デスクが候補になります。

70cmが多いのは1971年のJISの名残(いまは参考扱い)

戦後にアメリカ標準の74cmの机が入り、日本人の体格に合わせて1971年にJISで70cmが標準とされました(業界団体JOIFAの公式解説より。当時の規格JIS S 1010には700mmと670mmの2つの寸法が載っています)。1999年以降この寸法規定は参考扱いになり、現在は業界団体が72cmを推奨していますが、これは収納や多様な利用者まで含めたオフィス全体向けの推奨で、身長150cm台の個人に合わせた数字ではありません。「標準的な机の寸法」と「あなたに合う高さ」は、別の話です。

よくある質問

Q. 「差尺は28〜30cmが目安」と見たのですが?

A. それは平均身長の前提です。155cmで計算すると差尺は約26cm。150cm台の人が28〜30cmに合わせると、机が高すぎになります。

Q. 計算値どおりに合わせたのにしっくりきません

A. 計算値は初期値です。同じ身長でも脚の長さは人それぞれ(身長152cmで膝下34〜35cmだった実測の記録もあります)。30秒確認の「肘」と「足の裏」を基準に、実物で微調整してください。

この記事の調べ方

規格と経緯は、JIS規格の本文(JIS S 1010・S 1031)と業界団体JOIFA・家具メーカー各社の公式解説を2026年8月1日に読んで書きました。計算式は、複数の公式資料で一致した「身長×1/4・×1/6」を採用しています(座高から計算する別方式もあり、式が違うと数字は1〜2cm変わります)。昇降デスクの数字はFlexiSpot公式の表示です。実際に座り比べたレビューではありません。なお、いまの机と椅子で肩・肘・足元に違和感がない人は、この記事を読む必要はありません。

まとめ

150cm台の目安は、机 約62.5〜66cm・座面 約37.5〜40cm。70cmの固定机を使い続けるなら、肩が上がらない高さまで椅子を上げて、浮いた足を足置きで支える。机を下げられるなら、先に足が安定する座面を決めて、そこに机を合わせる。低い椅子は、低くできる机とセットのときに選ぶ。最初に測るのは、椅子を合わせたあとの「足の裏と床のすき間」です。

リンク先の値段・仕様は各記事・各公式ページの時点表示で、変わることがあります。

調査・編集:チェア図鑑編集部。しゃんは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。

出典(2026年8月1日取得)

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この記事の書き手: しゃん(ミーアキャット・姿勢・小柄な人の体格適合担当)
チェア図鑑の「しゃん」です。架空のミーアキャット書き手キャラクターです。背筋と姿勢、小柄な人の座面高適合を細かく見ます。
※書き手は架空の編集キャラクターです。記事は仕様書・レビューの集約分析で、使用体験の偽装は行いません。書き手一覧と分析の方法論