オフィスチェアの保証は何年?9社の公式ページでは1年から12年まで
オフィスチェア9社の保証年数くらべ
- 「保証は何年」は1つの数字では答えられない。多くの国内メーカーは外観1年・機構部2年・構造体3年の3段階で、部位ごとに違う
- 長い保証を掲げる社が伸ばしているのは構造体だけ。オカムラ8年・コクヨ10年・ハーマンミラー12年で、いちばん壊れる可動部はそこに入らない
- 24時間や年中無休の業務使用は、オカムラ・コクヨ・プラスが明文で保証期間の対象外と書いている
この記事で比べた商品
ハーマンミラー アーロンチェア
9社で最長の12年。ただしガス圧シリンダーは2年
¥201,300 楽天・2026年9月17日確認
- 主要ワークチェアの保証は12年で、今回の9社で最長
- 部位ごとの区分がなく、年数が1つで示されている
- 同じ一覧の中で、座面を上下させるガス圧シリンダーだけ2年
コクヨ ing
構造体10年の対象製品。ただし可動部は2年のまま
¥98,651 楽天・2026年9月17日確認
- 構造体の保証が10年になる対象製品の1つ
- 外観1年・機構部2年・構造体3年もしくは10年と、部位ごとに公開されている
- 昇降やリクライニングの機構部・可動部は2年で、10年の対象に入らない
オカムラ コンテッサセコンダ
構造体8年の対象製品。ただし適用は2021年1月5日以降の購入分
¥162,360 楽天・2026年9月17日確認
- 構造体の保証を8年に伸ばした対象製品の1つ
- 外装1年・機構部2年・構造体3年(対象製品は8年)と、部位ごとに公開されている
- 8年が付くのは構造体だけで、機構部・可動部は2年
エルゴヒューマン PRO2 High
構造体5年で国内4社の土台より長い。ただし可動部は2年
¥140,420 楽天・2026年9月17日確認
- 構造体が5年。オカムラ・コクヨ・イトーキ・プラスの土台(3年)より長い
- 外観1年・構造部/可動部2年・構造体5年と、公式サイトに部位ごとに書かれている
- スライド機構・昇降機構などの故障は2年で、土台の3段階と変わらない
椅子のページに「8年保証」「12年保証」と書いてあると、その年数のあいだ椅子まるごとが守られるように読めます。実際に各社の保証のページを開くと、そうではありませんでした。
オフィスチェアの保証年数を、メーカー9社の公式ページから集めました。数字の幅は1年から12年。ただし同じ椅子の中でも、どの部分かによって年数が変わります。
くまじ「値段と座り心地で決めたあと、5年目に効いてくるのがこの欄でした」
9社の保証年数
| メーカー | 外観・表面仕上げ | 機構部・可動部 | 構造体 |
|---|---|---|---|
| オカムラ | 1年 | 2年 | 3年(対象製品は8年) |
| コクヨ | 1年 | 2年 | 3年(対象製品は10年) |
| イトーキ | 1年 | 2年 | 3年 |
| プラス | 1年 | 2年 | 3年 |
| エルゴヒューマン | 1年 | 2年 | 5年 |
| ハーマンミラー | 主要ワークチェアは12年(部位別の区分なし。ガス圧シリンダーは2年) | ||
| COFO | 3年(部位別の区分なし) | ||
| サンワダイレクト | 1年(部位別の区分なし) | ||
| GTRACING | 最長1年(部位別の区分なし) |
まず目につくのが、上の4社の数字がそろっていることです。オカムラ・コクヨ・イトーキ・プラスは、1年・2年・3年がそのまま同じ。偶然ではなく、日本オフィス家具協会(JOIFA)が公開しているガイドラインが同じ内容だからです。
そのガイドラインには、外観(表面仕上)は塗装や樹脂部品の変色・退色、レザーやクロスの摩耗で1年、機構部(可動部)は昇降機構などの故障で2年、構造体は強度に関わる破損で3年、と書かれています。国内のオフィス家具メーカーは、この3段階を土台にしています。
長いほうの数字を持つ4機種を、どの部位が何年かで見ていきます。
ハーマンミラー アーロンチェア|9社で最長の12年。ただしガス圧シリンダーは2年
- 主要ワークチェアの保証は12年で、今回の9社で最長
- 部位ごとの区分がなく、年数が1つで示されている
- 同じ一覧の中で、座面を上下させるガス圧シリンダーだけ2年
- 同じブランドでもイームズシェルチェアは5年、マティアッツィの椅子は2年と製品で違う
Amazonで探す楽天市場で見る ¥201,300(2026年9月17日確認)
コクヨ ing|構造体10年の対象製品。ただし可動部は2年のまま
- 構造体の保証が10年になる対象製品の1つ
- 外観1年・機構部2年・構造体3年もしくは10年と、部位ごとに公開されている
- 昇降やリクライニングの機構部・可動部は2年で、10年の対象に入らない
- 24時間体制の執務や年中無休の業務は、公式に対象外と書かれている
Amazonで探す楽天市場で見る ¥98,651(2026年9月17日確認)
オカムラ コンテッサセコンダ|構造体8年の対象製品。ただし適用は2021年1月5日以降の購入分
- 構造体の保証を8年に伸ばした対象製品の1つ
- 外装1年・機構部2年・構造体3年(対象製品は8年)と、部位ごとに公開されている
- 8年が付くのは構造体だけで、機構部・可動部は2年
- 適用は2021年1月5日以降に買った製品から。それより前の購入分は対象に入らない
Amazonで探す楽天市場で見る ¥162,360(2026年9月17日確認)
エルゴヒューマン PRO2 High|構造体5年で国内4社の土台より長い。ただし可動部は2年
- 構造体が5年。オカムラ・コクヨ・イトーキ・プラスの土台(3年)より長い
- 外観1年・構造部/可動部2年・構造体5年と、公式サイトに部位ごとに書かれている
- スライド機構・昇降機構などの故障は2年で、土台の3段階と変わらない
- 5年が付くのは「強度・構造体に係わる破損」だけ
Amazonで探す楽天市場で見る ¥140,420(2026年9月17日確認)
保証は部位で3つに分かれている
椅子の保証がわかりにくいのは、年数が1つではないからです。部位で3つに分かれているというのが、国内メーカーに共通する形でした。
- 外観・表面仕上げ(張り地の摩耗、塗装の変色):1年
- 機構部・可動部(昇降やリクライニングの故障):2年
- 構造体(強度に関わる破損):3年
日常でいちばん先に不調が出るのは、座面が下がる、リクライニングが効かないといった可動部です。そこは2年。長く見えるのは構造体の3年のほうです。
エルゴヒューマンだけ、この土台から構造体を伸ばしています。公式サイトには「構造体……強度・構造体に係わる破損」が5年、「構造部、可動部……スライド機構・昇降機構などの故障、背面・アーム取付ボルトの破損」が2年、外観が1年と書かれていました。可動部は2年のままです。
8年・10年・12年は構造体だけ
長い保証を打ち出している3社を、そのまま見ていきます。
オカムラは、よくあるご質問に「外装・表面仕上げ1年・機構部・可動部2年・構造体3年とし、一部製品につきましては、構造体を8年」と書いています。8年の対象はコンテッサセコンダ、フィノラ、サブリナ、バロン、コーラル、シルフィー、スフィア、モード、シナーラ、スペクトラ、レジェンダ、フローテ、クラフティー、ストライカーシーティング EX、Livesワークチェア、フローリス、エミーノ。お知らせのページによれば、2021年1月5日以降に買った製品からの適用です。
コクヨは構造体を「納品後3年間もしくは10年間」と書き分けています。10年になるチェアはイング、イングライフ、ウィザード4、ミトラ2、ファブレ、デュオラ、デュオラ2、モネットです。
ハーマンミラーは形が違い、製品ごとの年数を一覧で出しています。アーロンチェア、エンボディチェア、セイルチェア、ミラチェア、セラチェア、セトゥーチェアなどの主要ワークチェアが12年。一方でイームズシェルチェアやイームズラウンジチェア&オットマンは5年、マティアッツィの椅子は2年でした。
ここで見落としやすいのが、同じ一覧の中でガス圧シリンダーが2年になっていることです。座面を上下させる、あの筒の部品です。
くまじ「12年の椅子でも、いちばん交換の話が出る筒は2年でした」
つまり3社に共通するのは、長いのは構造体だけという設計です。骨格の強度は8年・10年・12年、可動部はそれより短い、という形になっています。
24時間の使い方は保証の外
年数と同じくらい効いてくるのが、どういう使い方を前提にしているかです。ここは各社そろって書いていました。
- オカムラ:「24時間、年中無休での業務や、これに準ずる過酷なご使用をされるところ(消防・警察・鉄道・各業種の監視室・警備室・新聞社・TV局・学生寮・病院等)での保証期間ではございません」
- コクヨ:週40時間(週5日として1日8時間)の労働時間を想定し、「24時間体制の執務、年中無休での業務やこれに準ずる過酷な使われ方」は対象外
- プラス:「24時間、年中無休での業務や、これに準ずる過酷な使われ方をする所での保証期間ではありません」
- JOIFAのガイドライン:「一般のオフィスにおいて、通常の執務状態(1日8時間程度)で使用した場合」を想定
つまり24時間の使用は保証の外です。前提は1日8時間、週40時間。在宅で仕事も配信も同じ椅子でこなす人は、この前提より長く座っている可能性があります。その場合に保証がどう扱われるかまでは、各社のページには書かれていませんでした。
ゲーミングチェアや通販ブランドは、年数の書き方じたいが違いました。COFOはチェアプレミアムのページに「3年間の保証付き」と書き、対象は「取扱説明書や保証規定に沿って適切に使用いただく中で発生した自然故障」、「破損・外圧等の不測且つ突発的な外的要因で発生した物損故障は対象となりません」としています。サンワダイレクトは本店限定の1年保証、GTRACINGは購入日から最長1年間。どれも部位別の区分はありませんでした。
保証年数と、使える年数は別の話
プラスのページには、保証期間とは別に「標準使用期間」という欄がありました。回転椅子8年、非回転椅子8年、脚が木製の固定椅子5年、折りたたみ椅子5年です(消耗品部品は対象外)。
保証3年の椅子でも、想定されている使用期間は8年。この2つは別の数字です。保証が切れた=寿命、ではないということが、メーカー自身の表に出ています。
よくある質問
Q. オフィスチェアの保証は、結局何年と考えればいい?
1つの数字では答えられません。今回の9社では1年から12年まで開いていましたが、同じ椅子の中でも部位ごとに年数が違うからです。オカムラ・コクヨ・イトーキ・プラスの4社は、外観・表面仕上げが1年、機構部・可動部が2年、構造体が3年でそろっています。日本オフィス家具協会(JOIFA)のガイドラインが同じ内容だからで、国内メーカーはこの3段階が土台です。自分の椅子が何年かを知りたいときは、まず「どの部位の話か」を先に決めてから年数を見ると迷いません。
Q. 「8年保証」「12年保証」なら、8年・12年は全部直してもらえる?
いいえ。長い年数が付いているのは構造体(強度に関わる部分)だけでした。オカムラは構造体を対象製品で8年、コクヨは10年、ハーマンミラーは主要ワークチェアで12年としていますが、昇降やリクライニングの機構部・可動部はオカムラ・コクヨとも2年のままです。ハーマンミラーは部位別の区分を置かない代わりに、同じ一覧の中でガス圧シリンダー(座面を上下させる筒の部品)だけ2年と書いています。日常でいちばん先に不調が出るのは可動部なので、長いほうの数字はそこには効きません。
Q. 在宅で1日10時間以上座っているけれど、保証の対象になる?
各社のページからは分かりませんでした。分かっているのは前提のほうで、JOIFAのガイドラインは「一般のオフィスにおいて、通常の執務状態(1日8時間程度)で使用した場合」、コクヨは週40時間(週5日として1日8時間)を想定しています。そのうえでオカムラ・コクヨ・プラスは「24時間、年中無休での業務やこれに準ずる過酷な使われ方」を明文で対象外としています。今回見た範囲では、この前提を超えて座った場合にどう扱われるかを書いたページはありませんでした。
Q. 保証が切れたら、その椅子はもう寿命?
別の話です。プラスのページには保証期間とは別に「標準使用期間」の欄があり、回転椅子8年、非回転椅子8年、脚が木製の固定椅子5年、折りたたみ椅子5年と書かれています(消耗品部品は対象外)。保証が3年の椅子でも、想定されている使用期間は8年ということです。保証年数は「壊れたら無償で直す期間」で、使える年数の目安とは別に置かれています。
Q. 通販ブランドやゲーミングチェアの保証は、国内メーカーと比べてどう?
年数の書き方じたいが違いました。COFOはチェアプレミアムのページに「3年間の保証付き」、サンワダイレクトは本店限定の1年保証、GTRACINGは購入日から最長1年間と書いていて、どれも部位別の区分がありません。区分が無いぶん読みやすい反面、可動部が何年かは書かれていないことになります。なお今回、ニトリはワークチェアが1年と5年のどちらの区分に入るか読み取れず、Bauhutte(ビーズ株式会社)は年数の記載を見つけられませんでした。
椅子のページで見ておくといい3行
保証の欄では、次の3つを分けて読むと迷いません。
1. その年数がどの部位のものか——外観か、可動部か、構造体か
2. 昇降やリクライニングが何年か——ここが日常でいちばん先に効く
3. 想定されている使い方——たいてい1日8時間・週40時間です
「8年保証」という言葉のうしろに、たいてい「構造体」の3文字がついています。そこまで読むと、椅子ごとの差がはっきり見えました。
この記事が向かないのは、座り心地や腰への当たりで椅子を選びたい人です。今回扱ったのは公式ページに書かれた保証の文言だけで、実際に何年もつかは調べていません。
商品リンクはAmazon・楽天市場です。商品写真は楽天市場の出品画像で、写真を押すとその商品ページが開きます。ボタンの価格は2026年9月17日に確認した楽天市場の表示で、変わることがあります。当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しており、リンク経由の購入で紹介料を得ることがあります。
→ 身長150cm台で足が床に届くオフィスチェアは?売れ筋6つを比較した
→ 電動昇降デスクはどこまで下がる?21機種で70cm未満は10台だけ
調査・編集:チェア図鑑編集部。くまじは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。
この記事の調べ方と、分からないこと
2026年8月3日に、オカムラ・コクヨ・イトーキ・プラス・エルゴヒューマン・ハーマンミラー・COFO・サンワサプライ(サンワダイレクト)・GTRACINGの公式ページと、日本オフィス家具協会(JOIFA)のガイドラインページを開き、保証について書かれている文言をそのまま読みました。集めたのは9社ぶんです。メーカーに問い合わせたものではありません。座って試したわけでもなく、公開されているページの記載を読んだだけです。
引用した文言は、いずれも下の表のページに掲載されているものです。オカムラの8年対象製品はよくあるご質問のページ、適用開始日は2021年1月6日更新のお知らせのページにあります。コクヨの10年対象製品と週40時間の記載は品質保証のページ、ハーマンミラーの製品別の年数とガス圧シリンダー2年はハーマンミラーストアの保証・サービスのページの一覧にありました。エルゴヒューマンの1年・2年・5年は公式サイト内のパーツ購入案内のページにあります。
分からなかったことも書いておきます。ニトリはワークチェアを扱っていますが、よくあるご質問のページに載っているのは「インテリア小物や簡易家具などには1年」「食卓テーブルやソファ、ベッド、などの大型家具には5年」という区分までで、ワークチェアがどちらに入るかを読み取れませんでした。Bauhutte(ビーズ株式会社)は製品ページと保証規定のページを開きましたが、年数の記載を見つけられず、初期不良対応が「お買い上げ日もしくは商品到着日から7日以内」であることだけが分かりました。アイリスオーヤマは保証のページにアクセスできず、今回は記事に入れていません。ハーマンミラーの国際保証のPDFは、機械では文字を読み取れなかったため、日本のストアの一覧のほうを出典にしています。1日8時間を超えて座る場合に保証がどう扱われるかも、各社のページからは分かりませんでした。
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