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チェア図鑑
オフィスチェアの「仕様の細部」がわかる比較図鑑

電動昇降デスクはどこまで下がる?21機種で70cm未満は10台だけ

書き手: しゃん(ミーアキャット) 公開: 2026-08-02 更新: 2026-08-02

図鑑 No.005

電動昇降デスク21機種の「一番低い高さ」くらべ

  • 昇降デスクの落とし穴は高さではなく低さ。21機種のうち、机の面が70cmより下まで下がるのは10台だけだった
  • 同じ「昇降範囲」でもメーカーによって天板を含む・含まないが違い、そのままでは比べられない(差は最大4cm)
  • 天板込みの実質価格で並べ直すと、一番安く低くできるのはIKEA MITTZON(62cm・46,990円)
身長150cm台の人椅子に合わせて机を低くしたい人いま使っている70cmの机が高いと感じている人立って使う時間の方が長い人いまの机の高さに不満がない人

電動昇降デスクを買うとき、多くの人は「どこまで上がるか」を見ます。立って使うための机だからです。

ところが実際に困るのは、逆の方でした。一番低くしたときに何cmになるか。ここを見ずに買うと、座っている時間の方が長いのに机が高いまま、という状態になります。

メーカー21機種の公式ページを1つずつ開いて最低の高さを書き写したところ、机の面が70cmより下まで下がるのは10台だけでした。残りの11台は、一番低くしても、よくある70cmの机とほとんど変わりません。

しゃん「値段が高いほど低くなると思っていたんですが、10万円で73.5cmまでしか下がらない机がありました」

この記事で何度も出てくる「天板(てんばん)」は、机の板の部分のことです。昇降デスクには脚だけを売っている商品があり、これが数字と値段を分かりにくくしている原因でもあります。

先に結論——低く使いたいなら、この3台

  • 安く低くしたいIKEA MITTZON 160×60(62cm・46,990円・天板込み)。今回調べた中で、70cm未満をいちばん安く実現できる。ただし耐荷重80kgは表の中で下位で、使った人からは「揺れる」という声も出ている
  • 重い物を載せる・天板を選びたいFlexiSpot E7(実質60cm・脚57,200円+天板16,500円〜)。耐荷重125kgは表の最上位クラス。使った人の声もこの機種が最多
  • とにかく低く、組み立てもやりたくない山善 ハイエンド薄型 EHD-1070系(57cm・72,999円〜・天板込み)。表の中で最も低い。組立設置サービスが6,000〜7,000円で付けられる

3台の差は5cmと3万円ほどです。低さだけなら大差はないので、重さと組み立てをどう扱うかで選ぶことになります。

70cm未満まで下がる10台(低い順)

天板が別売りの機種は、天板の厚み2cmを足した数字で揃えています(メーカーが対応天板の条件を「厚み2cm以上」としているため)。価格も、天板別売りの機種は天板を足した実質価格を書きました。

機種一番低い高さ実質価格(天板込み・税込)重さ天板の穴あけ組立代行
山善 ハイエンド薄型 EHD-1070系57.0cm72,999円〜39.5〜41.5kg不要あり(+6,000〜7,000円)
山善 ハイエンド厚型 EHD-U1070系58.5cm79,999円〜43.5〜46.5kg不要あり(+7,000円)
FlexiSpot E760.0cm約73,700円〜(脚57,200+天板16,500〜)脚31.2kg+天板一部必要あり(6,600円)
IKEA IDÅSEN 下部フレーム61.0cm ※約99,990円(脚82,000+天板17,990)脚30.0kg+天板公式に記載なし未確認
FlexiSpot E862.0cm約69,300円〜(脚52,800+天板16,500〜)脚31.4kg+天板一部必要あり(6,600円)
FlexiSpot E7 Pro62.0cm約68,860円〜(脚52,360+天板16,500〜)脚33.6kg+天板一部必要あり(6,600円)
IKEA MITTZON 160×6062.0cm46,990円47.2kg不要未確認
COFO Desk Premium63.0cm85,999円〜57.3〜70.5kg公式に記載なしあり(+9,900円)
IKEA IDÅSEN 160×8063.0cm99,990円47.8kg公式に記載なし未確認
FlexiSpot E7H65.5cm約80,300円〜(脚63,800+天板16,500〜)脚34.9kg+天板公式に記載なし楽天公式店は組立設置無料の表記あり

※IKEA IDÅSEN 下部フレームは、同じ公式ページの中で「59cm」(寸法欄)と「63cm」(本文)の2つが書かれていて、どちらが天板込みかの説明がありません。表では寸法欄の59cm+天板2cmで61.0cmとしています。どちらの数字でも70cm未満です。

FlexiSpotの天板は、いちばん安いメラミン120×60が16,500円、竹が17,600円、無垢材は29,800円からです(公式ショップ・2026年8月2日確認)。実質価格はこの最安値で計算しています。

残り11台(70cm以上・参考)

IKEA RODULF 140×80 70.0cm/サンワ 100-ERD051W 70.3cm/山善 スタンダード薄型 71.0cm/山善 エントリー 71.0cm/ニトリ UP006 71.0cm/FlexiSpot EF1 71.5cm/アイリスオーヤマ DST-1200 72.0cm/山善 スタンダード厚型 72.5cm/サンワ 100-ERD100BK 73.0cm/サンワ 102-ERD101WW 73.5cm/サンワ ERD-ER12070W 73.5cm

この11台は、一番低くしても70cm前後です。いま使っている机が70cmで「高い」と感じているなら、買い替えても座る側の悩みは変わりません。

値段は目安になりません

10万980円のサンワ ERD-ER12070W は73.5cmまでしか下がらず、4万6,990円のIKEA MITTZON は62cmまで下がって天板も付いてきます。倍以上の値段でも、11.5cm高いところまでしか下がりません

同じメーカーの中でも差があります。FlexiSpotの入門機EF1(脚30,800円)は実質71.5cm、上位のE7(脚57,200円)は実質60cm。同じブランドで11cm以上違います。

メーカーによって「昇降範囲」の意味が違う

表を作っていて分かったことがあります。同じ「昇降範囲」という言葉でも、メーカーによって天板を含むか含まないかが違います

FlexiSpotは天板が別売りなので、書いてあるのは脚だけの高さです。山善・ニトリ・IKEA・アイリスオーヤマは、天板を載せた机全体の高さを書いています。この2つをそのまま並べると、最大4cmずれます。

公式ページの中でも数字が食い違っている

  • サンワ 102-ERD101WW:仕様表は「高さ73.5〜123.5cm」、同じページの特長欄は「天板の高さは約71cmから」。差2.5cmは天板の厚みです
  • IKEA IDÅSEN 下部フレーム:寸法欄は「高さ(最小)59cm」、同じページの本文は「63〜127cmの間で調節できます」。差は4cmで、どちらが天板込みかの説明はありません

メーカーの数字をそのまま比べても答えは出ません。確認するのは「昇降範囲」ではなく、天板を載せた状態で机の面が何cmになるかです。

天板の穴あけが要る機種、要らない機種

意外な落とし穴がここでした。FlexiSpotの純正天板は、端の8箇所は下穴が開いていますが、中央の4箇所は自分で開ける必要があります(実際に組み立てた人の記録より)。市販の天板を使う場合は、穴あけが全部自分の作業になります。

IKEA MITTZONと山善は、天板に穴が開いた状態で届きます。MITTZONを組み立てた人は「あらかじめ穴が空いており、ボルトを締めるだけ」と書いていました。

ドリルを持っていない人は、ここが分かれ目になります。

使った人352件で、いちばん多かった不満は「重さ」

公式の数字だけでは分からない部分は、実際に使った人の声を読んで数えました。Yahoo!ショッピングの店舗レビュー324件、Yahoo!知恵袋の回答26件、個人ブログ・note16本の合計366件を本文まで読み、うち実際に使った記述のある352件を数えています。

不満の1位は「重さ」で、5人に1人が言っている

不満の内容件数(352件のうち)
重くて組み立て・運搬が大変72件
組み立ての手間(工具・天板の穴あけ・時間)41件
動作不良・故障・部品の不良25件
天板の継ぎ目の段差・薄さ15件
配線の取り回し12件
最低の高さが高すぎる12件
揺れ・ぐらつき8件

※1人が複数の不満を挙げている場合があります。

上の表の重さの列を見てください。どれも40kg前後です。米袋4つぶんを、部屋の中で起こすことになります。

「たわむ」「物が倒れる」は、ほとんど出てこない

先に思いつきそうな不満は、実際にはほとんどありませんでした。「天板がたわむ」は352件のうち1件だけ。「昇降させたときに物が倒れた」は0件でした。モーターの音も「静か」が43件に対し「うるさい」は5件で、うるさい側は安い機種とモーター1つの機種に集中していました。

組み立ては簡単。ただし最後の1工程だけが重い

「組み立てが簡単」という声は107件あって、重さの72件と矛盾していません。ネジを回す作業自体は簡単で、詰まるのは天板を付けた机をひっくり返して起こす工程です。

「組み立ては1人でできたが、最後に起こすときだけ人を呼んだ」——複数の人が、同じ場所で同じことを書いています。

組み立て時間は最短15分から最長2時間、いちばん多いのは1時間前後でした。一人暮らしで手伝いを頼めない人は、山善(6,000〜7,000円)・FlexiSpot(6,600円)・COFO(9,900円)の組立設置サービスを最初から足して予算を組んだ方が確実です。

いちばん安いMITTZONの弱点

表で最安のIKEA MITTZONについて、使った人の声を5件読みました。良い話ばかりではありません。

  • 耐荷重80kgは、E7の125kgと比べると低い。使った人も「他メーカーに比べ圧倒的に少ない」と書いている
  • 脚がT字型で、「キーボードを叩いていると机の上のペットボトルの水面が揺れる」という指摘がある
  • 一番高くした状態では「揺らせばグラグラする」
  • 組み立ては大人2人で約1時間半。「二人でやるように」と案内される
  • 総評として「値段相応」「悪くはないけど、激推しするほどでもない」という声もある

モニターを何台も載せる人や、机の上で手を強く動かす人は、E7のような重い脚の機種を選んだ方が安全です。逆に、ノートパソコン中心で予算を抑えたいなら、この弱点は許容範囲だと思います。

低く使いたい人は、60cm前後を選んでいた

最低の高さに関する12件の不満を読むと、境目がはっきりしていました。

最低72〜74cmの機種では、困ったという声が出ています。タンスのゲンの100cmモデル(最低72cm・この表には入れていない機種です)に「高すぎる」と書いた人は、身長174cmの男性でした。低身長だけの問題ではない、ということです。

FlexiSpot EF1の120cmモデルには「身長175cm以下だとキーボード作業に向かない」という指摘が2件ありました。ここで注意点があります。この投稿者は最低の高さを74cmと書いていますが、上で計算したEF1は71.5cm(公式値+天板2cm)です。2.5cmずれています。 厚い天板を使えばその分だけ高くなるので、買うときは自分が載せる天板の厚みで計算し直してください。

逆に、60cm前後まで下がる機種は「低さ」そのものが買う理由になっています。FlexiSpot E7を選んだ人は「日本人女性に合うのは61〜63cm、この機種は最低60.5cm」と自分で計算していました(厚さ2.5cmの天板を想定した数字です)。E7Hを選んだ人は「63.5cm(脚だけの高さ)まで下げられ、キーボードを打つ高さまで微調整できる」。小学4年生の勉強机として、一番低い高さでちょうど良かったという声もありました。

身長から計算した机の高さの目安は、150cmで約62.5cm、155cmで約65cmです(身長150cm台の机・椅子の高さで計算式を説明しています)。

FlexiSpot E7(脚フレーム・実質60cm)

公式ストアで見る(2026年8月2日確認)Amazonで探す

1年以上使った人の故障は、2万円前後の機種に集中していた

壊れたという報告4件は、2万円前後の安い機種に集中していて、時期は1年半から2年です。「1年半で勝手に下がるようになった」「2年で同じ症状」「半年でエラーが10回以上」といった内容でした。

一方、問題なく使い続けている証言8件は、3万円を超えるモーター2つの機種に多く、4年・7年という長さのものもありました。「1日2〜3回×4年で4,500回以上昇降させたが継続使用中」という記録もあります。ただし安い機種のサンプル数が少ないため、これで断定はできません。

まとめ——測ってから、3台のどれか

まず、いま使っている机の高さをメジャーで測ってください。それより低くしたいなら、上の10台から選ぶことになります。

  • 予算を抑えて低くしたい → IKEA MITTZON(62cm・46,990円・天板込み・穴あけ不要)。揺れと耐荷重80kgは許容する
  • 重い物を載せる・天板を選びたい → FlexiSpot E7(実質60cm・約73,700円〜)。中央の穴あけが必要
  • 最も低く、組み立ても任せたい → 山善 ハイエンド薄型(57cm・72,999円〜・組立設置+6,000〜7,000円)

しゃん「重さの列だけは、買う前にもう一度見てください。40kgを起こす場面が、最後に待っています」

IKEA MITTZON 160×60(62cm・天板込み)

IKEA公式で見る ¥46,990(2026年8月2日確認)

FlexiSpot E7H(65.5cm・組立設置無料の表記あり)

Amazonで探す

オフィス家具をまとめて見たい人は、メーカー正規品を扱う通販もあります。

机を替えられない人は、椅子と足置きで合わせる方法もあります。

→ 身長150cm台の机・椅子の高さ|70cm机で肩が上がる人の合わせ方

商品リンクはメーカー公式ページとAmazonです。価格は2026年8月2日に確認した表示で、変わることがあります。

調査・編集:チェア図鑑編集部。しゃんは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。

この記事の調べ方と、分からないこと

仕様と価格は、2026年8月2日にメーカー公式ページを1つずつ開いて書き写しました(FlexiSpot・山善・ニトリ・IKEA・COFO・サンワサプライ・アイリスオーヤマ)。編集部が実際に組み立てて測ったものではありません。

使った人の声は、Yahoo!ショッピングの店舗レビュー324件(17商品ページ)、Yahoo!知恵袋26回答、個人ブログ・note・はてなブログ16記事の合計366件を本文まで読み、実使用の記述がある352件を数えました。同じ人の投稿が重なっている可能性があります。楽天市場のレビューはアクセスが拒否されて読めず、Amazonのレビューも仕組み上読めないため、この記事の根拠には入っていません。店舗レビューは届いた直後の投稿が中心で星5が大半のため、不満の件数は実際より少なく出ている前提で読んでください。

分からなかったことも書いておきます。FlexiSpotの公式サイトは機械的なアクセスを拒否しているため、価格・重量・天板の値段は楽天とYahoo!の公式ショップから取りました。保証年数は公式ページの本文が画像のため文字として確認できていません。E7 Proの重量は情報源によって33.6kgと36.8kgで食い違っています。IKEAとCOFOの天板の穴あけについては公式に記載がなく、IKEAの組立代行サービスの有無も確認していません。無印良品は公式サイトからページを取得できず、電動昇降デスクの取り扱いがあるかどうかも分かりません。ニトリUP002は昇降範囲が公式ページに記載されていないため表から外しました。

なお、エルゴトロンのWorkFit-DとBauhutteの昇降デスクは、公式仕様を読むと電動ではありませんでした(手動またはガス式)。この記事の表には入れていません。

主な出典
FlexiSpot 公式ランキング(機種別の昇降範囲)
FlexiSpot Yahoo!公式ショップ(重量・天板価格)
山善ビズコム(実売価格・組立設置サービス)
ニトリ 電動昇降デスク UP006
IKEA MITTZON 昇降式デスク
IKEA IDÅSEN 下部フレーム
COFO Desk Premium 仕様
サンワダイレクト 102-ERD101WW
アイリスオーヤマ 昇降デスク

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この記事の書き手: しゃん(ミーアキャット・姿勢・小柄な人の体格適合担当)
チェア図鑑の「しゃん」です。架空のミーアキャット書き手キャラクターです。背筋と姿勢、小柄な人の座面高適合を細かく見ます。
※書き手は架空の編集キャラクターです。記事は仕様書・レビューの集約分析で、使用体験の偽装は行いません。書き手一覧と分析の方法論